妊婦、卒業します!

Updated: May 10, 2021

予定日の12月31日までもうすぐ。

いつ産気づくかわからないけれど、未だにその気配はありません。。

予定日には病院で薬で分娩を起こすそうです。

どうか無事に産まれてきますように。。

そして親になる私!

未だに信じられない気分です。

妊婦になるのは、長年の夢でした。

絶対に子供は欲しい!と思っていて、それなりにそこに向かって生きてきたつもりでした。

でも手が届きそうで届かず、今年の春に40歳のバースデーを迎えてしまった時には、もはや諦めに近い気持ち。。

と、同時に開き直りの心境でもありました。

“40代は絶対パワフルな年代にするぞ!”

そんな矢先に妊婦になった私。

“まさか自分が妊婦になるなんて?!” 

病院に行ったりもしていたのに、起こらないと思っていました。変な話です。

期待して叶わないとショックが大きいので、心のどこかで期待し過ぎないようにしていたのでした。

ベビちゃんを待っている時は苦しい時期ではありましたが、

その中で多くの方から頂いた温かい励ましが、深く心に染み入りました。

さて最初の検診は、妊娠6週(2カ月)。

心音の確認が第一ステップ。

普通なら妊娠にも気づいていない時期かもしれません。

“ドクッドクッ”という機械を通して大きく聞こえる心音は立派でした。

体長は2.5㎜、米粒サイズ!(←家に帰って思わず測った笑)

こんなに小さいのにもう心臓が動いている~!!

自分に起こった思いがけないミラクルと、

生命の力強さに、とても感動したのでした。

あの人も、この人も、みんなここからスタートしているのね~!

と思うと、全てが愛おしく思えます。

妊婦にはなれましたが、次に来たのは喜びより、実は“不安”でした。

年齢的にも流産率は低くはなく、

いつ何があるかわからないし、

万が一の時の衝撃を考えたら、その方が怖かったのです。

その不安は安定期に入っても消えませんでした。

コロナで人に会うこともほぼないので、必要最低限の方以外には何も言わずに、何もないかのように過ごしていました。

でも、実家の母は私の妊娠初期から大喜び!

いろんな人に伝え回っていました。

実家の電話に私が出ると(かけてくるのはほぼ母の友人)、

“お嬢さん?!おめでとう~!!!”

とやたら母の友人からお祝いのお言葉を頂戴したのでした。

当時は安定期にも入る前で、止めてほしかったのですが。。

母の一言。 “その時はその時よ”

確かに。。その通りかもしれません。

毎回の検診では、“残念ですが、、”と言われる覚悟で臨んでいました。

でも、すくすく育つ赤ちゃんは毎回元気な心音で、私の不安を吹き飛ばしてくれます。

“ママ、元気だから心配いらないよ~!!”と、言われているようです。

安定期もしばらく過ぎて、それでもまだ不安だった頃、ふと思いました。

”産むときだって、生まれてからだって、何が起こるかなんてわからない。

ずっとこうやって不安がってるなんて、せっかく来てくれた赤ちゃんに失礼じゃないか?!”

それで、遅ればせながらマタニティフォトを撮ったきっかけで、妊娠8ヶ月で公表。

多くの方からお祝いコメント、温かいメッセージ等々を頂けて、とても嬉しかったです。

(私の妊娠を一番派手に喜んでくれた母との1枚。たわしのイヤリングを片方なくしたと騒ぎ、、いつもお騒がせな母。足元にも及びません。笑)

また数人の同年代の友人から、

“実は私も妊婦なんです!!”

という連絡ももらい、思いがけない身近なママ友達を発見!

貴重なコロナ渦中の出産仲間です。

そして、小さな子供のいる方々からも多くのアドバイスも頂けて、とても心強かったです!

妊娠8ヶ月後半、10月25日にロンドンに戻りました。

それまで夫がロンドンで留守を守ってくれていました。

帰国後間もない11月に英国は1カ月のロックダウン。

クリスマスは大丈夫かと思いきや、再度事実上のロックダウン。

子供が生まれる前のおでかけや、友人と会ったり、という妊婦生活を楽しむどころか、ベビー用品の下見すらゆっくりできない状態。

家も引越しを考えていましたが、さすがに断念。

赤ちゃんを迎える前に、せめて家を少しでもよくしよう!と妊娠9カ月のお腹を抱えて片付けを重ねる日々。いい運動でした。笑

近いうちに引越はしたいので、お金はかけずにDIYでインテリア改善。

数年前に買ったままのミシンを取り出して、一から練習。

今までだってできたはずなのに、していなかった。

”赤ちゃん来るんだから!”と思うと、とにかくエネルギーが湧いてくるのが不思議です。

出産時に呼ぼうと思っていた母を呼ぶこともできず、妊娠中にオンライン以外で人に会うこともほぼない。

今までの生活からしたら、かなり寂しい。。

ですが、私はただ赤ちゃんがすくすく元気に育ってくれるだけで、充分ハッピーでした。

体長2.5㎜だったベビーは、今どのくらいのサイズなんだろう??

不妊治療を得た私は、妊娠を細胞から意識するようになっていました。

辛いことも多々ありましたが、今まで健康体そのもので、その幸運に特に感謝すらしていなかった私にとっては、いい経験になりました。

妊娠すること、胎児が無事に育つこと、実は全てがミラクルです。

そのことに日々驚き、感謝する毎日。

細胞から、米粒サイズになって、もうすぐ出てくる赤ちゃん。

これ以上のミラクルなんてこの世にないと思うのです。

赤ちゃんが希望をもたらしてくれました。

家族を含め多くの方から温かい励ましやサポートを頂けて、

ここまで来ることができました。

大切なものに気づくことのできた、

とても幸せな妊婦生活でした。

人生の一大イベントを控えて、感謝の気持ちでいっぱいです。

いつか子供に、こんな日々のことを語って伝えてあげたいと思います。

年末なので蛍の光が聞こえてきそうですね。もうすぐ妊婦卒業します。

そして、新しい人生のチャレンジを楽しんでいきたいと思います!

皆様にとっても、2021年が素敵な年になりますように。

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