パリの思い出2019年9月 街歩き編

インテリアのプロ向け展示会メゾンエオブジェ視察のために訪れた週末のパリでしたが、2日目は展示会場を離れて街を探索することにしました。(1日目の展示会場、メゾンエオブジェの様子はこちら



パリで訪ねてみたかったお屋敷が2つあったので、まずはそれらを回ることにしました。

1つ目に行ったのは、こちら。


ニッシム·ド·カモンド美術館(Musse Nissim de Camondo)




トルコ系ユダヤ人銀行家のモイズ·ド·カモンド伯爵が集めた芸術品コレクションが揃う貴族の邸宅です。


伯爵は美術品のコレクションに情熱を傾けていて、ヴェルサイユ宮殿のプチ·トリアノン宮を模したお屋敷には18世紀の素晴らしい家具、絨毯、陶磁器、シルバーなど豪華な調度品が揃い、当時の貴族の暮らしぶりが見られます。






各部屋を進む毎に現れる素晴らしい家具の数々に、見とれてしまいます。






このお屋敷は彼の子供達に受け継がれるために作られたお屋敷でしたが、悲しいことに子供のうちの1人長男ニッシムは第一次世界大戦で亡くなりました。失意のカモンド伯爵はその後は屋敷に閉じこもるようになってしまったそうですが、美術品の収集には情熱を持ち続けたそうです。


カモンド伯爵の死後、1936年に遺言の通りにこの屋敷はパリ市に寄贈され、息子ニッシムの名前をつけた美術館となりました。


ところでこの美術館に来た時に、ちょうど入り口に日本人の女性の方がいらっしゃって出迎えて下さいました。言葉もわからず来た身としては嬉しくなります。音声ガイドには英語の他にも日本語もあるので楽しめます。









次は、ジャックマール=アンドレ美術館 (Musee Jacquemart Andre) へ行きました。


ここは以前お会いしたフランス人のインテリアデザイナーの方にもおすすめされていた場所ですが、ここも素晴らしい調度品に囲まれたお屋敷でした。こちらも日本語の音声ガイドがありました。





銀行家のエドゥアール·アンドレと画家の妻ネリー·ジャックマールの邸宅が美術館になっていて、2人が情熱を傾けて収集した18世紀の素晴らしい家具や絵画が、豪華なインテリアと共に楽しめます。








またソフトファニシングのディテールも素晴らしく、それも勉強になります。

トリム使いがとても素敵です。






夫妻のお気に入りであった旅先のイタリアから持ち帰ったルネサンスのコレクションが充実していて、まるでイタリアに旅しているような気分にもなってしまいます。




この先が素晴らしいルネサンスコレクションの間です。



中が暗くて写真だと見づらいのですが、前に行ったベネチアが思い出されます。

どちらもとても素晴らしい調度品の数々で、うっとりするようなお屋敷でした。



イギリスのアンティークフェアなどでも一流の家具を目にすることがあります。それももちろん素敵ですが、やはり家具はこうして本来あるべきインテリアの中に置かれると、その良さがより生かされるように思います。


展示会で見るトレンドを反映したインテリアも素敵ですが、時を超えて生き残る歴史あるインテリアから学ぶこともまたとても多いです。いずれにせよこうして本物を見て、その空間を感じて、感覚を養えるというのはとても有難いことです。







2つの美術館でお腹いっぱいになった後は、街をぶらぶら。

秋の空気が清々しく、青空に恵まれています。



遠くに凱旋門が見えます。




シャンゼリゼ通りの横にも、デザインウィークの旗が並んでいます。




ユーロスターの出発まで数時間。いくつかのショップに立ち寄ることに。


毎回見逃せないのは、こちらのメルシー(Merci)

ファッションとライフスタイルのセレクトショップで、毎回インスピレーショナルなディスプレイが楽しめます。

入り口にある赤い車はトレードマークのような存在ですが、その上にあるのは???




今回はアップサイクリングがテーマでした。不要になったものを生かして別の形で活用するアップサイクル。別名”クリエイティブな再利用”とも言われるこのアップサイクル、斬新なデザインですね。



手間にあるのはゴミ収集の箱。それすらもインテリアに。




リサイクルマークもよく見ると。。。缶、ペットボトル等と、きちんと分別されています。



Merciの手にかかると、何でもおしゃれに見えてしまうのが素晴らしい。




ここの2階のインテリアのディスプレイも見逃せません。

トレンドの取り入れ方が上手く、色や素材感など展示会で見たトレンドが実際の店頭でどのようになっているのかの良い参考例になります。





テーブルの上の小鉢の使い方がいいですね。ヨーロッパでは小鉢を使うことは少ないので、何だか日本的で親近感を覚えます。



あっという間にユーロスターの時間は近づき、帰宅の途に着きました。(帰りのユーロスターの中ではぐっすり、、でしたが)


18世紀の豪華なインテリアから21世紀のコンテンポラリーなスタイルまで、時を駆け抜けた気分です。

たった2日の慌ただしい週末パリの旅でしたが、違う風に吹かれて新鮮な発見が多々ありました。


ネットや雑誌で情報なら簡単に取れる時代だからこそ、実際に見て感じることがとても重要だと改めて思いました。


特にインテリアにおいては五感への影響が大きく、情報は頭で捉えていますが、感覚は心で捉えていると思うのです。そして素敵なインテリアというのは、やはり心で感じるもの、ですよね。


ところで、パリに来るたびにいつももっとフランス語がわかったらなぁ、、と感じるのです。ちょうど身近なところでフランス語クラスを見つけて受講することにしました!(ささやかな宣言。。続けなくては。笑)これからも年に数回は訪れる隣国フランス。次回の充実の滞在に向けて頑張りたいと思います。




♯ニッシム·ド·カモンド美術館 ♯ジャックマール=アンドレ美術館 ♯メルシー

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