一期一会の学びの場。ロンドンインテリアデザイン留学のお手伝いで感じたこと。



毎年9月のロンドンではデザインの祭典”ロンドンデザインウィーク”もあり充実の1ヶ月なのですが、今年は私にとって今まで以上に充実した1ヶ月でした。


ロンドンのインテリアデザインスクール(The Interior Design School) の”Professional Development Diploma” コースで4週間に渡り、日本からの生徒の方へ通訳係としてお手伝いをさせて頂いたからです。


これはオンラインで開講されているインテリアのプロ向けカレッジ”澤山塾”の最後に行われるロンドンでの特別コースで、インテリアの本場イギリスにおいてインテリアデザインを学ぶというものです。私自身もオンラインの部分では生徒として受講させて頂きました。



今回ご参加の方々は、業界経験も長くすでに豊富な経験をお持ちのプロの方々。

さらにその先を目指す本格的な学びの場です。

その方々と共に過ごした4週間は、私にとって貴重な経験と素晴らしい思い出になりました。



余談ですがこちらでは社会人が学校に戻るのは普通です。私自身も社会人経験の後にイギリスやカナダでカレッジに通っていましたので、大人になって”生徒”になった身です。最初はもしかして私最年長?なんて思いましたが、全くそんなことはなく年齢もバックグラウンドも多様な同級生との学びは、人生勉強としてもいい経験になりました。


実際に働いてみるともっと学びたいことが出てきます。その時にさらに学ぶのはとても大切なことだと今は思うのです。目的意識も高いので、とても真剣で得るものの多い学びになると感じます。





さて授業の内容は多く濃過ぎて書ききれませんが、特に思い出深いことを2点書きたいと思います。




1)”本物との出会い”


素晴らしい講師陣から直接しかも少人数で学べたこと。


今回の講師陣はインテリアの本場イギリスのトップインテリアデザイナー達。

テレビや雑誌出演、講演に著作も多い、普段なら近づくのも恐れ多い方々です。


でも、実際にお会いすると、本当にきさくで親切。

人間としての器の大きさ、そしてオーラを感じずにはいられません。こういう素晴らしい出会いは本当にインスピレーショナルです。


その人柄や熱意までもを身近に感じながら、少人数で直接講義をして頂けたこと。そこから感じられたことは本当に貴重な経験でした。



授業の合間に、疑問が次々飛び出します。今までの経験があるからこそのレベルの高いやりとりです。

例えばマーケティングの方法、フィーのチャージ方法、プロジェクトの進め方など。

インテリアデザインビジネスとして成功させるために必要なこと。彼らの豊富な経験から来るメッセージを直接頂けたのは、本当に貴重です。

話の内容はもちろんですが、とにかく彼ら自身の姿勢とオーラから得られる学びもまたありました。


そして今回の講師の方々は、本当にエネルギッシュ!そのエネルギーがどこから来るのか不思議なくらい。

インテリアデザインへの深い愛情と、次世代へ伝えることへの使命感のようなものを感じます。共に過ごせた一瞬ずつがとにかく貴重な学びの場で、これこそが本物を感じられる素晴らしさだと思いました。




(授業風景の一コマ。イギリスのテレビ番組にも登場するセレブデザイナーDaniel Hopwoodより彼の自邸デザインの秘話を教わりました。)




2)インテリアデザイナーの可能性



プロのインテリアデザイナーと一言でいっても、実は多様なビジネススタイルがあるのです。そうは思っていましたが、それを実現されている方々から直接お話を聞けたことも、いい経験です。



講師の方々は、インテリアデザインをベースに多岐に渡るビジネスをされています。ファッション業界へのブランディング業務、インテリアデザイナーへのコーチングなど。住んでいる場所も、ロンドンだけではなく、イギリスの他の都市、そしてフランス在住の方まで。


インテリアデザイナーの中には、キャリアチェンジの方も多いです。

私が今までお会いした方々からも言えることですが、例えばアンティークディーラーやアートディーラーだったり、弁護士、会計士等のデザインとは別の世界からも。


今までの人生経験にインテリアデザイナーとしての経験を重ね、さらに活躍の場を広げている方々にお話を伺うことができ、私の中でのインテリアデザイナー像がさらに広がりました。


インテリアデザイナーというキャリアを生かしてできることは、たくさんあるのだと。

またインテリアデザイナーというのは単なる職業ではなく、実はクリエイティブな生き方そのものだとも思えるのです。


今に至る経緯は皆違います。だからこそ、それがデザインや仕事のあり方にも反映され、多様なスタイルやビジネスのあり方となっています。


”これだからこう”という決まりやカテゴリーなど全く無く、”みんな違ってみんないい”という多様性がある。


インテリアデザイナーの広がる可能性を身近に感じられたことは、自分のこれからを考える上でも参考になりました。




(元々私が持っていた本を書かれたJennyも講師のお一人でした。サイン頂きました!)





振り返れば、怒涛のような1ヶ月でしたが、一瞬一瞬が気づきの連続でした。

コースの内容はもちろんのこと、質疑応答から発展した会話や気付きも含めて。


コースの内容はあらかじめ決まっていましたが、受け身でない学びの場は、そこから派生することが多々あります。


大人の学びの場は、教えてもらうものではなく、自ら学び取るもの。

コースという素晴らしいチャンスの場が提供されている中で、同じものに触れても、それぞれの知識や経験が違うので、それぞれの受け取り方は違います。そういう意味でも経験者同士の学びの場の方が、より成熟した意義深いものになると思います。


そんな個性豊かな方々と過ごした1ヶ月は、私にとっては貴重な”一期一会の学びの場” でした。





学びというと頭を使うものですが、今回は心に響くことが多々ありました。


頭で覚えたことはいつか忘れるかもしれないけれど、心に刻まれたことはずっと残り、さらに大きくなる。素晴らしい思い出を得た今はそう感じるのです。



受講生の方はそれぞれの土地に戻りました。

ロンドンに残された私は、皆さんと歩いたり過ごした場所を通った時には、共に過ごした時間を思い出します。寂しくもあり、懐かしくもあり、思い出すと笑顔になる素敵な思い出です。


この日々の全ての出会いに心から感謝したいと思います。

この貴重な日々を今後に活かせるように、私自身もさらに努力を重ねていきたいと思います。





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