地球の裏側から住まいづくり3)どこから始める?


さて、住まい作りと意気込んだものの、どこから始めるか考えてしまいました。

東京に住んでいた時は、インテリアコーディネーターとして新築住宅のコーディネートに携わっていた私。

(だいぶ前のことですが…)

しかも日本の家づくりは建築とインテリアが分かれていて、コーディネーターが入る頃には間取りは決まり、家という「箱」のプランは出来上がり、もう工事中だったようにも思います。(そう、だからインテリアと建築が上手につながれていないジレンマも時にあったのです!)

そんな記憶を辿りつつ、まずは「日本での家づくり」の選択肢をもう一度調べ直しました。

建売購入は別として、住宅を「建てる」場合の一般的な依頼先としては、

ハウスメーカー

工務店

設計事務所(建築家)

になるでしょう。

違いについてはここでは詳しく書きませんが、このプロジェクトにおいては建築家に頼もうと思っていました。

こだわりの家を作りたい。

私自身もインテリアデザイナーとしてできるだけ役に立ちたい。

それにより下げられるコストは下げたい。

というのがあったからです。つまり要望が多く、融通が利く方がいいと思ったのです。


インテリアデザイナーというのは、「施主の代理人」だと感じています。施主の希望を理解して、その夢を叶えるために必要な方々と協働して導く。実際イギリスのインテリアデザイナーはそのような位置付けですが、日本はどうだったかなぁ。

私の遠い記憶と調べた限りでは、日本の家づくりはとても「システム化」されていて、一度どこかに頼んだら、そこから関連するところの中で全てが進んで行き、あまりフレキシブルな進め方はできなさそうな気がしていました。頼む先にもよると思うのですが。


日本に戻るなり、さっそく建築家の方にお目にかかることになりました。

近所に最近新築された方がいました。前の家からの古材も上手に使った自然素材のおうちで、母はそれが大のお気に入り。さっそくその建築家の方を紹介して頂いたのです。

その前に家族会議を行い、新しい住まいについて要望を話し合い、意見をまとめておきました。


実はこれがとても大切です。

最初に「どう暮らしたいか」を考えて、要望を思いつくままに書き出し優先順位を明確にすること。

もちろんリクエストの全てが叶う訳ではないですが、この段階で出ないアイデアが後で叶うことはまずないのです。


うちの両親は家作りの素人なので、どうしても「間取りは、キッチンは…」と家の中のわかりやすいところから入りがちですが、敢えて「ライフスタイルの見直し」という一歩引いたところから考えてもらうようにしました。

その上で、私の方でコンセプト(目指す方向)の下書きも作りました。リクエストをどのように家に取り入れるか、という案です。

最初のミーティングでは、最近の家作りの動向なども伺いました。

何と東京オリンピックの影響で建材価格が高騰し続けているというのです!!

もちろん注文住宅なので、工法や仕様等々で価格には雲泥の際があることはもちろんですが…。

「まぁ、その感じだと、だいたい…(←とても言いづらそうでしたが)坪○○○万以上はかかるでしょうね〜」

想定以上の価格帯でした。経験やご近所からの情報収集の上に立てた予算もそんなに的外れではないと思うのですが、何しろ特に高騰中らしいのです。オリンピックが過ぎれば下がるのでしょうが…そこまで待てません。


老後の資金もある程度は残しておきたいので、何とか両親の希望のライフスタイルが叶う家を、限られた予算内で、使えるものを上手に使ってつくりたいところです。(わがままですが)

私にできることと言えばデザイナーとして知恵を絞り、代わりに動くことでしょう。まさしく「施主の代理人」です。

どうしようかと、あれこれ考える1年半振りの実家での夜なのでした。


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