ウィリアムモリスの工場跡地へのお散歩


早くも4月になりましたね!

こちらでは先週末から夏時間として時計の針が1時間進み、日本との時差は8時間になりました。

(日本時間−8時間=イギリス時間)

暖かい日が増えて、3月頃から目立ち始めた桜は早いものだともう葉桜に…。うちの隣の公園にもこんなきれいな桜の木があります。お花見したい気分です♪


お天気のいいこの週末は、おうちの近所をぶらぶら。

うちの近所にはなんとウィリアムモリスの工場跡地があるのです。今日はそのエリアのご紹介します。


ウィリアムモリスと言えば、アーツアンドクラフト運動で有名ですね。19世紀のビィクトリアンの時代には産業革命の弊害で粗悪品や劣悪な労働環境が発生していたこともあり、思想家でデザイナーでもあったモリスはそういった状況を批判してアーツアンドクラフト運動(中世の手仕事に立ち返り生活と芸術を統一を目指す)を主導しました。

モリスは当時オックスフォードストリートにお店を構えていましたが、そこで売られるファブリックがうちの近所のマートンアビー(Merton Abbey)の工場で染色されていたのです。今では地下鉄も通るZone3という緑豊かな住宅地ですが、きれいな川もあり、当時は郊外の工業地域として最適な場所だったのでしょう。


ここを流れるRiver Wandleの流れで機械を動かし、染色した後の生地はこの水で洗っていたようです。

モリスのパターンの中にはこの川の名前がついたWandleというものもあります。


今は工場跡地の中の一つはウィリアムモリスという名前のパブになっています。

残念ながら「おしゃれな…」とは言いがたいパブなのですが、そんな歴史を知っていると趣深い場所ではあります。特に今日のような晴れた日にはとても気持ちのいい、隠れ家のような場所です。



このパブは川沿いから見た方がいい佇まいだなぁ、といつも思います。

このエリアにはいくつかの建物があり、それぞれの建物に当時の使われ方が記されています。

パブになったこの建物はウッドブロックプリントという、スタンプのような方法でパターンを描くことに使われていたようです。



モリスが子供時代に住んでいた建物が使われているウィリアムモリスギャラリーには、様々なウッドブロックの展示がありました。こちらは後ろの公園もきれいでおすすめの場所です。

水車のあるこちらの小屋は、1860年から動く水車小屋です。当時はリバティが染色後の生地をここですすいでいました。今は陶芸工房になっています。




中では陶芸教室もしていて、いろいろな作品も売られています。(なぜかお椀に穴が開いて箸が刺さっている?!)

さりげなく使われる壁紙はやっぱりモリスデザイン。

この場所はうちから歩いて10分弱のところにあるのですが、住み始めてしばらくは全然知りませんでした。たまたまウィリアムモリスギャラリーに行ったら、モリスの工場跡地の模型があり、そこに馴染みのある地名があったので調べてみたら、何とうちの近所!だったのです。笑 

密かにモリスファンだった私。その発見と、その後にこの小道に来た時の感動と言ったら…!

一人大盛り上がりでした。笑

だって、行きつけのスーパーマーケットの横に、こんな小道があり、小さなプレートがあったのです。

知らなければ見逃すでしょう。


上の写真の中央で光るのが、下にあるプレート。


ここから川を上って行くと先程のモリスの工場跡地です。

この川をさらに下っていくと、我がフラット。橋の上に建っています。


ここもかつては川の流れを使って機械を動かす工場で、今はフラットです。

週末のぶらりご近所探索。身近な街の歴史を知るのはとっても楽しいですね。

かつてモリスの生地が染められていた川の上に住めるなんて、何とも感慨深い気分になれる場所なのでした。

#ウィリアムモリス #WilliamMorris #ウィリアムモリスを巡る旅

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