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地球の裏側から住まいづくり7)間取りが全てを決める!

全体の方向性(コンセプト)が定まったところで、いよいよ間取りを考え始めました。

個人的に間取りを考えるのは大好きです!

そしてこの間取りはとても重要です。

家具のレイアウトや照明計画に影響し、最終的なインテリアも大きく変わります。

使いやすくなるも、悪くなるも、この間取りです。叶えたいライフスタイル、インテリアが実現するかどうかもこの間取りによる、と言っても過言でないと思います。

狭小住宅であるかどうかに関わらず、自分がどのようにそこで暮らしたいか、どのようなインテリアにしたいか、というコンセプト(目指す方向)に基づいて間取りを考えることが、とても大切です。

この間取り、もちろん国や文化によって大きく変わります。詳細はここでは省きますが、それにより日本的な空間にも洋風な空間にもなります。一言でいえば、日本的なものは柱が基本で左右非対称ですし、洋風では壁が基本で左右対称です。それと窓の捉え方が大きく違いますね。

私自身は、イギリス、カナダと様々な国で暮らすにつれ、またインテリアデザイナーとして学び働くにつれ、この”間取り”に対する考え方の大きな違いにも触れ、基本を抑えつつも柔軟かつユニークに考えられるようになりました。

今回の家は基本的に日本的な家なので、洋風な間取りでは全然ないのですが、それでも私の海外生活体験でいいと思った部分はぜひ取り入れたいと思いました。

とは言っても、これはスケルトンリノベーションなので、既存の建物の諸条件を考慮しなくてはいけません。

さらにワンフロアが約40平米弱の狭小2階建て住宅、70代になる夫婦の家となると、また工夫するポイントもいろいろあります。

今回は、我が家でどのように間取りを考えたか、の流れを説明します。

そして、細かい間取りへのこだわりは、次回以降で詳しく説明します。

まず最初は、目指す方向であるコンセプトと、具体的な要望を念頭に置いて考えました。

具体的要望(間取りに関する部分) 前回の”地球の裏側から住まいづくり6)何を目指すのか?”にも書いた通り。

  • 日当たりと風通しのよい、開放感のある明るい家

  • 基本生活空間を2階に、寝室を1階に持ってくる

  • ダイニングテーブルを持って行き、ダイニング中心の家

  • ペレットストーブをおく

  • 趣味のパッチワークや大正琴をする、キッチンと繋がった空間を作る

ゾーニング

ゾーニングというのは、だいたいのエリア分けです。生活に必要なエリアをかたまりにします。それを落とし込み、要件を満たしているかを考えながら、あれが入るとこれがない。。と繰り返し考えます。

その際には、既存のレイアウトの外枠だけを見て、敢えて以前の間取りは見ないで作りました。

それ見えるとどうしても枠に囚われてしまいます。まずはしたいように考えて、柱位置が合わない部分は後から調整しようと思いました。

下の図は色分けしています。

ピンクの部分は、来客も立ち入るパブリックエリア。

黄緑のエリアは、家族しか入らないプライベートエリア。

家の中での人の動き(動線)を考える際に、パブリックエリアに行くためにプライベートエリアを通らなくていいように考えました。

ゾーニングからコンセプトレイアウトへ

このようなコンセプトレイアウトになりました。ほぼ最初のゾーニングから発展。

コンセプトレイアウトから最終レイアウトへ

最終的にはこの間取りになりました。

模型で確認

最終レイアウトが決まりかけたところで、模型で確認します。立体的になるとリアリティが出て感動しますね。

空間のボリューム感や光の入り方も見えて、とても参考になります。

以前の間取り

新築のようにガラッと変わりました。

ワンフロア34㎡の狭小2階建住宅

何しろフロアが約10坪(34㎡)程度しかなく、

北側以外の3方が同じ高さ(2階建て)の住宅に囲まれている都内の住宅密集地の狭小住宅です。

狭い、暗い、古いという悪条件ですが、だからこそ工夫の余地が大きい!(基本的に常に前向き。笑)

日差しを取り入れ、風の流れを考え、空間をどう区切るか。

要望の全体のバランスを取るのが、何とも悩ましいところでした。

そのような中で、いくつか工夫した点を次回からご紹介します。


こんにちは!齊藤洋子です。

ロンドン在住のインテリアデザイナーです。

仕事、旅の思い出、海外生活の様子を綴っています。

趣味:

街歩き、お屋敷巡り、歴史探索、インテリア、アート、アンティーク、工芸品を見ること。 

座右の銘:

一期一会、温故知新、七転び八起き

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