妊婦、卒業します!
予定日の12月31日までもうすぐ。
いつ産気づくかわからないけれど、未だにその気配はありません。。
予定日には病院で薬で分娩を起こすそうです。
どうか無事に産まれてきますように。。
そして親になる私!
未だに信じられない気分です。
妊婦になるのは、長年の夢でした。
絶対に子供は欲しい!と思っていて、それなりにそこに向かって生きてきたつもりでした。
でも手が届きそうで届かず、今年の春に40歳のバースデーを迎えてしまった時には、もはや諦めに近い気持ち。。
と、同時に開き直りの心境でもありました。
“40代は絶対パワフルな年代にするぞ!”
そんな矢先に妊婦になった私。
“まさか自分が妊婦になるなんて?!”
病院に行ったりもしていたのに、起こらないと思っていました。変な話です。
期待して叶わないとショックが大きいので、心のどこかで期待し過ぎないようにしていたのでした。
ベビちゃんを待っている時は苦しい時期ではありましたが、
その中で多くの方から頂いた温かい励ましが、深く心に染み入りました。
さて最初の検診は、妊娠6週(2カ月)。
心音の確認が第一ステップ。
普通なら妊娠にも気づいていない時期かもしれません。
“ドクッドクッ”という機械を通して大きく聞こえる心音は立派でした。
体長は2.5㎜、米粒サイズ!(←家に帰って思わず測った笑)
こんなに小さいのにもう心臓が動いている~!!
自分に起こった思いがけないミラクルと、
生命の力強さに、とても感動したのでした。
あの人も、この人も、みんなここからスタートしているのね~!
と思うと、全てが愛おしく思えます。
妊婦にはなれましたが、次に来たのは喜びより、実は“不安”でした。
年齢的にも流産率は低くはなく、
いつ何があるかわからないし、
万が一の時の衝撃を考えたら、その方が怖かったのです。
その不安は安定期に入っても消えませんでした。
コロナで人に会うこともほぼないので、必要最低限の方以外には何も言わずに、何もないかのように過ごしていました。
でも、実家の母は私の妊娠初期から大喜び!
いろんな人に伝え回っていました。
実家の電話に私が出ると(かけてくるのはほぼ母の友人)、
“お嬢さん?!おめでとう~!!!”
とやたら母の友人からお祝いのお言葉を頂戴したのでした。
当時は安定期にも入る前で、止めてほしかったのですが。。
母の一言。 “その時はその時よ”
確かに。。その通りかもしれません。
毎回の検診では、“残念ですが、、”と言われる覚悟で臨んでいました。
でも、すくすく育つ赤ちゃんは毎回元気な心音で、私の不安を吹き飛ばしてくれます。
“ママ、元気だから心配いらないよ~!!”と、言われているようです。
安定期もしばらく過ぎて、それでもまだ不安だった頃、ふと思いました。
”産むときだって、生まれてからだって、何が起こるかなんてわからない。
ずっとこうやって不安がってるなんて、せっかく来てくれた赤ちゃんに失礼じゃないか?!”
それで、遅ればせながらマタニティフォトを撮ったきっかけで、妊娠8ヶ月で公表。
多くの方からお祝いコメント、温かいメッセージ等々を頂けて、とても嬉しかったです。
(私の妊娠を一番派手に喜んでくれた母との1枚。たわしのイヤリングを片方なくしたと騒ぎ、、いつもお騒がせな母。足元にも及びません。笑)
また数人の同年代の友人から、
“実は私も妊婦なんです!!”
という連絡ももらい、思いがけない身近なママ友達を発見!
貴重なコロナ渦中の出産仲間です。
そして、小さな子供のいる方々からも多くのアドバイスも頂けて、とても心強かったです!
妊娠8ヶ月後半、10月25日にロンドンに戻りました。
それまで夫がロンドンで留守を守ってくれていました。
帰国後間もない11月に英国は1カ月のロックダウン。
クリスマスは大丈夫かと思いきや、再度事実上のロックダウン。
子供が生まれる前のおでかけや、友人と会ったり、という妊婦生活を楽しむどころか、ベビー用品の下見すらゆっくりできない状態。
家も引越しを考えていましたが、さすがに断念。
赤ちゃんを迎える前に、せめて家を少しでもよくしよう!と妊娠9カ月のお腹を抱えて片付けを重ねる日々。いい運動でした。笑
近いうちに引越はしたいので、お金はかけずにDIYでインテリア改善。
数年前に買ったままのミシンを取り出して、一から練習。
今までだってできたはずなのに、していなかった。
”赤ちゃん来るんだから!”と思うと、とにかくエネルギーが湧いてくるのが不思議です。
出産時に呼ぼうと思っていた母を呼ぶこともできず、妊娠中にオンライン以外で人に会うこともほぼない。
今までの生活からしたら、かなり寂しい。。
ですが、私はただ赤ちゃんがすくすく元気に育ってくれるだけで、充分ハッピーでした。
体長2.5㎜だったベビーは、今どのくらいのサイズなんだろう??
不妊治療を得た私は、妊娠を細胞から意識するようになっていました。
辛いことも多々ありましたが、今まで健康体そのもので、その幸運に特に感謝すらしていなかった私にとっては、いい経験になりました。
妊娠すること、胎児が無事に育つこと、実は全てがミラクルです。
そのことに日々驚き、感謝する毎日。
細胞から、米粒サイズになって、もうすぐ出てくる赤ちゃん。
これ以上のミラクルなんてこの世にないと思うのです。
赤ちゃんが希望をもたらしてくれました。
家族を含め多くの方から温かい励ましやサポートを頂けて、
ここまで来ることができました。
大切なものに気づくことのできた、
とても幸せな妊婦生活でした。
人生の一大イベントを控えて、感謝の気持ちでいっぱいです。
いつか子供に、こんな日々のことを語って伝えてあげたいと思います。
年末なので蛍の光が聞こえてきそうですね。もうすぐ妊婦卒業します。
そして、新しい人生のチャレンジを楽しんでいきたいと思います!
皆様にとっても、2021年が素敵な年になりますように。
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