ご縁に感謝しつつ、2017年末に思うこと
早いもので2017年も残りわずか。
本当にあっというまでしたが、今年は私にとっては、ご縁に感謝しつつ、来年に向けて心機一転の年!になりました。
最近実家の工事のことをあまり書いていませんでしたが、おかげさまでスケジュールより遅れながらも、この12月末には引っ越しというところまで来ました。
住み慣れたマンションから、築40年の狭小住宅に移り住むことが予期せず急に決まったのは、去年2016年の春。
母が大きな手術をして入院、家もダウンサイジングをすることに決まりました。その全てが私の知らない間に起こっていて、それには考えさせられました。
インターネットのおかげで簡単にコミュニケーションが取れる時代で、イギリスと日本は近い!と勝手に思っていましたが、インターネットなど縁のない生活を送る両親にとっては、イギリスは遠い地球の裏側。。
私はそんなところに ”宇宙から来た異人さんに連れられていっちゃった” という感じだったのでしょうか。
こんな重要な時に何もできずにいるのももどかしく(増してインテリアデザイナーなのに。。)、将来は日本とイギリスをインテリアでつなぐことがしたい、と思っていたこともあり、思い切って”地球の裏側”より終の住処づくりを手伝うことに決めました。数年の海外生活で日本には不在でも、だからこそできることもあるのではないか?と前向きに思いつつ。
それ以来、2016年には3回、2017年には4回と、すっかり”出戻り”的に日本に戻りました。
(そんな”地球の裏側からの住まいづくり”については、年明けに改めて書きます)
今回は、ほぼ完成状態の家を見られ、何とも感慨深かったです。
「ここはこうやって話し合って、考えて決めたところだよねぇ」と、どこを見てもとても感慨深い。。
やっとここまで来て一安心。とともに、今まで四半世紀も過ごした家を離れるというのは、寂しいところもあり実は少々複雑な心境にも思えます。
前回数週間前の帰国時は、今まで ”とりあえず”どこかに詰め込んで置いて来た自分のものを片付ける、という任務がありました。
幼稚園時代の絵とか、子供の頃に書いた本とか、昔の日記とか。。
今更だからと捨てられるものから、やっぱり捨てられないものまで。
1985年に書かれた、21世紀への手紙。
”いつもお腹ペコペコといって何かをたべています” って。。(笑) 他に書くことなかったのかしら。
何だか自分の軌跡を振り返るような時でもありましたが、
感傷に浸る時間はそうなく、実際は帰国前夜に完徹で片付けました。
この家づくりで一番よかったのは、これを機に家族が今まで以上にいろいろ話し合い、(時に争いも多く。。)同じ方向に向かって進んで来られたことでしょうか。
施主家族として、またデザイナーとして、とても学び多い日々でした。
そして、出来上がった家もそうですが、そこまでの過程というのもとても大切だと、改めて思いました。
何はともあれ、今までの思い出を大切に、皆がつながり、これからが楽しくなるような家になってほしいと思います。(写真:高橋写真事務所撮影)
それとともに、この日本での日々で、たくさんのご縁に恵まれました。
かつての仕事仲間や学生時代の同級生。
そこからご紹介されたり、新しく出会えた方々。
私が帰る度に、お忙しい方々が集まって下さるのも、とても有り難いことです。
その会が盛り上がりすぎて、私がロンドンに戻ってから皆さんの盛り上がる様子がSNSを通じて聞こえてくるのも、また嬉しい。オンライン参加もありなのかな?時差があるからロンドンで朝から乾杯になってしまうけれど。笑
もっといろんな方にお会いしたくも、実家のことで時間が取れずに”東京潜伏”になってしまったけれど、来年以降はもっとゆっくり日本を改めて楽しみたいと思います。
いろんな方のご紹介で、次へのお仕事にもつながっています。私のためにわざわざ動いて下さる方々に、本当に有難く思いつつも、自分に何ができるのかを改めて考えます。
来年はそのご縁をさらに育てていきたいです。
ロンドンでも、たくさんの素晴らしい経験ができました。
日本行きとのバランスを取りながらも、キッチンリノベーションやインテリアコーディネートのお仕事をさせて頂き、そこからのご縁がまた広がりました。(直近プロジェクトの写真は来年に。。)
たくさんのお友達ができ、ロンドン生活はますます楽しく充実したものになりつつあります。ご縁に本当に感謝です!
そして、最後になりますが、陰ながら私をいつも支えて快く送り出してくれる、うちの夫ダミコにも感謝しています。彼なくしては何もなく、まさしく縁の下の力持ちです。(Photo by Yuki Hantani)
多くの素晴らしい方々に恵まれて、イギリスでのこれからが楽しみに思えるのは幸せだなぁと思います。
来年からはじっくりとこちらの生活を深めて行きつつ、日本とイギリスをつなげるように頑張りたいと思います。
皆様にとっても、新しい年が実り多い素晴らしい一年になりますように!