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ソフトファニシング工房見学 ショップ編


突然登場したのは、リバティの生地で装ったイスとファブリックサンプル帳!

もう先月になりますが、ソフトファニシング工房のオープンツアーがあったので、行ってきました。

ソフトファニシング、というのはインテリアアイテムの中で、家具、照明などのハードなものに対して、カーテン、カバー、クッションなど布地を使った室内装飾品の総称です。

日本でインテリアコーディネーターとして働いた後に渡英した私。

こちらでびっくりしたのが、そのソフトファニシングのバリエーションの多さ!

特にここロンドンはイギリスだけでなく、ヨーロッパからも多くのファブリック会社が集まるのでとても多く、プロ向けショールームに行くとその規模に圧倒されます。

また一般人にとっても、イス一つでも好きな生地やトリムを選んで、世界でひとつのオリジナルを!というのが普通に行われていて、それを受けるお店も町中にたくさんあるのです。

1年前から趣味でイスの張り替え、アポストリーを習っている私。

(ちなみにこちらにはよく祖父母から受け継いだイスというのが多く、手を加えられたイス達が100年以上も使われているのです)

実は舞台裏の工房もテンションの上がる場所!!

今回はショップの他、普段は一般公開されていない工房も見学したので、2回にわけてご紹介したいと思います。

さて、今回お邪魔したのはこちら!

ロンドン南西部の住宅地の中にある、こちらのショップ&工房、看板にある通り100年以上の歴史があります。後ろのレンガの壁もいい味出てます。

まずはショップ見学から。

リバティ生地で装ったアームチェア達。何とも個性的な存在感があります。

後ろに積み重ねられたファブリックの見本帳はほんの一部。

こちらのアームチェア。トリムとボタンがいいアクセントになっています。

クッションも合わさると、「座って♪」という声が聞こえてきそうです。(私だけ?)

このイスは、足からしてヴィクトリアンのアンティークチェアではないかな、と思います。

そうすると100歳以上のイスかもしれません。

よく見ると手前の方が幅が広いのですが、それは当時の裾の広いドレスを納めるためなのです。

すっかりコンテンポラリーな生地を纏って、使いやすいデザインになっています。

こういうOld&Newのコントラストがあるのはいいですね。

このイス、というかクッションが面白いと思いました。

SW16というのは、ポストコードという日本でいう郵便番号です。

この後にさらに細かい桁が付くのですが、それと番地でこちらの住所はわかります。

このポストコードモチーフは結構あって、私が住んでいるエリアはテニスで有名なウィンブルドン近くでポストコードはSW19なのですが、テニスのシーズンになると新聞には、「今年のSW19では…」とウィンブルドンの代名詞として使われていたりします。

日本なら郵便番号デザインはないだろうなぁ、と思ってパチり。でもご当地キャラはありますね。

これは、ベッドのヘッドボードです。

ベルベッドの生地に鋲が打たれて、ゴージャスな雰囲気を醸し出していますね。

これはこの後マットレスにくっつくのですが、こんな風にいろんなヘッドボードの形があって、それぞれファブリックを選んで、トリムや鋲というディテールまで選べる多様性が、何とも魅力です。

何ともポップな一角でした。

左のアームチェアと同じ生地のクッションがソファの上にあります。

右のアームチェアは、背の部分と袖の部分が別のファブリックで張られています。

インテリアに合わせてファブリックが自由に選べるからこそできる、こんな空間。

ファブリックやトリムといった商材の多さもさることながら、好きな組み合わせで作ってくれるショップが街中にあって、気軽にできる!というのがいいですね。

ウィンドウトリートメントもコーディネートして選べます。

こんなに選択肢があったら大変そうですが、そこをお客様のお好みやコンセプトに合わせてコーディネートするのがデザイナーの仕事なのです。

さて、次は舞台裏、このイスたちを仕上げる工房を覗いてみましょう!!

テンション上がってきますね〜!(私だけ?)

こんにちは!齊藤洋子です。

ロンドン在住のインテリアデザイナーです。

仕事、旅の思い出、海外生活の様子を綴っています。

趣味:

街歩き、お屋敷巡り、歴史探索、インテリア、アート、アンティーク、工芸品を見ること。 

座右の銘:

一期一会、温故知新、七転び八起き

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