本のおすすめ:『ダウントン・アビー』のハイクレア城に暮らす レディ・フィオーナ カナーヴォン伯爵夫人の物語
春夏と言えば、イギリスのお屋敷巡りをするのが私の趣味でした。お屋敷と言えば美しい庭園もセットです。晴れた日に見るこの景色は本当に最高!
でも今年はコロナの影響もあり、外出もままなりません。
それと実は数か月前から東京に一時帰国中。。イギリスの涼しい夏すら恋しいです。
そんな時に現れたのがこの本。私の心をハイクレア城に連れて行ってくれました!
さて、ドラマ『ダウントン・アビー』と言えば、20世紀初頭の英国貴族とその使用人たちとの生活を描くドラマとして有名ですね。
ブームからだいぶ遅れてドラマを見始めましたが、すっかりはまって一気に見てしまいました。ハイクレア城はその舞台になったお城です。
この本の魅力は、何といっても“リアルダウントンアビー”の物語、今でも生き続けるお城の日常です。
まずは美しい写真の数々。ドラマでもお馴染みのあの外観、エントランス、階段のあるホール、、、本をめくった瞬間からあの主題曲が聞こえてきそうです。これがあのシーンのこの場所ね~!と何度思ったことかしら。。
それと共に、”リアルダウントンアビー”の物語が続きます。このお城を伯爵と共に前向きに切り盛りする伯爵夫人、レディ・フィオーナの魅力。 具体的なことは読んでからのお楽しみ♪ 読むと優しく前向きなエネルギーをもらえます。
お城で暮らす、なんて一見華やかに見えますが、お城を維持し次世代に残す、となれば多くの苦労があるだろうなと思うのです。
いろいろなお屋敷に通い始めて気づいたのですが、今まで私が訪ねたお屋敷には、大きくわけると2種類あります。
ひとつはナショナルトラスト(National Trust)やイングリッシュヘリテイジ(English Heritage)といった団体が管理しているお屋敷。
かつては貴族やオーナーファミリーの所有でしたが、多くはその維持が難しく団体の管理下に置かれたお屋敷です。(中には今でも部分的にオーナーが使用しているお屋敷もあります)年間1万円程度の団体のメンバーシップを持っていると無料で入れるので、最初に通い始めたのはこちらでした。
もう一つは、今もオーナーファミリーが所有している〇〇家のお屋敷。
一般公開して得られる費用、屋敷から得られる収入で維持管理をしているようです。
お屋敷があるエリアはだいたい郊外でお屋敷以外何もないところもあります。そうするとお屋敷がその村を支えている!という感じがします。
ハイクレア城は後者に当たります。どのお屋敷もそれぞれの歴史や物語があり魅力的です。
その中でもオーナーファミリーが住み、受け継ぎ、今も使われているというお屋敷の方がどこか“今を生きている”臨場感を感じるのです。
そのリアルな”21世紀のハイクレア城”を感じられるのも、この本の魅力だと思います。
あまり書くと内容を出してしまいそうで怖いので、このくらいにしようと思います。(笑)
実は、著者の山形優子フットマンさんとは家が近いこともあり面識があります。
在英約40年、「イギリスの暮らし」をテーマにした雑誌『RSVP』に長らく記事を書かれていたこともあり、イギリスの歴史、文化にとてもお詳しく、お屋敷好きの私にいつも多くのことを教えてくれます。
伯爵夫人に直接インタビューもされた優子さんから、伯爵夫人の前向きで堅実なお人柄についても聞いたことがあったのも、この本を読むにあたり彩りを添えてくれました。
本のご紹介をしたいと伝えたら、優子さんがお城前で原稿を抱えた写真を下さいました。ドラマでも有名なあの玄関前で抱えられているあの原稿が、海を渡りこうして1冊の本となって出版されて、私の手元にもあると思うと感慨深い気がします。
余談ですが、ハイクレア城にはまだは入れていないのですが、お城近くのパブに立ち寄ったことがあります。 こんな素敵な佇まいのパブです。
その名も
梁を生かした広々感が素敵!個性豊かなイスたちも可愛い。
冬だったら暖炉に火が灯るんでしょうね。話もお酒も進みそう。笑
色遣いが可愛い一角。気になってしまったのは奥のアームチェア。。。
何と多色使いのアームチェア!かわいい♪ ちゃんと壁と色があっているのもまた素敵♪
豪華なお城にもうっとり心魅かれるけれど、周囲のパブもまた魅力的♪(お屋敷巡りの後の一杯が最高なのです。笑)
そういえば、数年前にここから比較的近いエリアのハンガーフォードにある、アンティークマーケットを訪ねたこともありました。(ブログ記事:アンティークオークション!&アンティーク街散策@カントリーサイド)
少し慌ただしいかもしれないけれど、1日でも回れるかも??
お城巡り&アンティークマーケットなんて素敵な一日♡♡
今はこの本でハイクレア城を楽しみつつ、そんな一日を夢見ています。
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